特急あずさは新宿~松本を結ぶ中央線特急だが、1日1往復だけ松本から先の大糸線に直通し、南小谷まで結ぶ便がある。
リゾート地で知られている白馬への観光客をターゲットにしている列車であるが、2025年3月のダイヤ改正で南小谷行きから白馬行きに短縮される。
そもそも大糸線に直通するあずさに乗車したことがないというのもあり、この機会に全区間乗車してみようとなった。
4時間の乗車で距離は3000km。乗車券5,500円に特急券2,640円かかり、そこそこ大きな出費となる。
しかし、週末パスを使えば乗車券代は往復するだけで11,000円かかるところを8,800円で抑えられる。特急券に関しては貯まっているJRE POINTと交換した。
別記事でも紹介する予定だが、週末パスとJRE POINTで交換できる特急券との組み合わせは最強である。
※週末パスは2025年6月で販売終了予定
南小谷行きのあずさは新宿駅を朝8時ちょうどに出発する

小さい頃、電光掲示板に写っている「南小谷」の文字を見て、「この列車の終点はどんなところなんだろう?」と思った記憶がある。
その時からかなり時間がたった今、昔抱いていた疑問の答え合わせの旅に出た。
少し早めに到着したので、ホームでも撮影した。


もう見られなくなるであろう「南小谷」の文字
乗ってみたかった大糸線直通のあずさだが、松本までは普通のあずさと全く同じなのでいつもあずさに乗るときと同じ気分で乗っていた。
何回も乗っている区間だが、快晴だったので思わず景色を一枚撮った。
下の写真は大月の近くだったような気がする。

松本に近づいていくと雪山が見えてきた
長野県に入っても天気は快晴だったので安心した

約2時間半の乗車で松本駅に到着
駅の横の電留線にはたくさんのE353系が停まっていた。

いつもならあずさの旅はここまでだが、あと1時間半乗車する
松本といえばあずさの終着駅で東京からの長旅を終えた感覚になるが、今回は単なる途中駅。だからか、この日に限っては松本まであっという間に着いた感じがした。
松本からは大糸線に入るが、信濃大町駅までは平地を走り、中央線から見る景色とさほど変わりはない。

だが、山に近づいているのは事実で中央線から見るよりも山が大きく見える
途中穂高、豊科と停車し信濃大町に停車。
ここまでは沿線に住んでいる人も多く、通勤・通学路線として活躍するような区間であったが、信濃大町を超えると沿線人口はかなり少なくなり、列車の本数もかなり少ない。
そして、積雪が目立つようになっていた。

大糸線は信濃大町を境に降雪量が大きく変わる

一気に積雪量が増えたのには驚いた
そして、雪晴れの雪山の景色はとても綺麗なものだった。
しばらくすると列車は湖の近くを走る。
木崎湖・青木湖と2つの大きい湖がある。

今まではずっと平地を走ってきたが、湖を過ぎると森の中を走る
ここまでやってくると積雪量の単位がmになってくる。

そして、列車は白馬に到着

ほぼ満席で走っていたが、白馬でほとんどの乗客が下車をした。
ウインタースポーツを楽しみのが目的だ。
白馬で降りなかったのは自分と同じ考えを持つ同業者だけだったので、白馬行きに短縮したのは妥当な判断だろう。
乗客はほとんどいなくなったので、車内の写真が撮れるようになった。

大都会新宿を走る車両からこのような景色が見られるとは新鮮だ
あと10分で終点の南小谷駅に到着するところで、列車は緊急停止。
原因は落雪という放送が入った。
改めてかなりの豪雪地帯を走っているんだなと感じた。

ちょうどカーブのところで止まったのでちょっとした撮影タイムになった。
そして、南小谷駅に到着
4時間にも及ぶ乗車も案外あっという間に終わった。


南小谷では糸魚川行きに接続している。
新宿からの9両の特急とローカル線を走る気動車が共演する間、多くの鉄オタがカメラを向けていた。

南小谷~糸魚川間はあまりにも利用客数が少なく、廃止の噂があることもあり、多くの乗り鉄で満員となっていた。
駅の外から撮影することに


長野県の豪雪地帯ということもあり、晴れているのにも関わらずかなり雪が多かった

駅のすぐ横には川が流れており、自然豊かな終着駅だ
12時頃に到着し、15時に新宿方面へ折り返すのでその間にあずさを撮影できる場所を捜索することに
歩きながら撮影地を探していたら、2駅隣の白馬大池駅の近くまでやってきてしまいました。

白馬~南小谷間は姫川に沿って走るのが特徴なので姫川と絡めて撮影
右端に写っているスノーシェルターは雪国らしさを感じるので満足できる写真が撮れた。
撮影後は白馬大池駅まで戻り後続の普通に乗車して松本まで引き返した。
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